ブラウン・ブラッド君は戦火のウクライナから祖父母とともに日本に避難してして来た13歳の少年です。すでに2年が経ってしまいましたが、故郷に残っている父母のもとにいつ帰ることができるのか、今もまだわかりません。
ウクライナからやって来た少年は、避難生活の中で和食に出会いすっかりその味に惹かれてしまい、和食を心の支えにするかのように自ら卵焼きや味噌汁を作るようになりました。そして彼には「日本の料理を覚えて母国で日本料理店を出したい」という夢が生まれました。
ブラッド君、金沢で調理と和食を体験。
そんなブラッド君を今夏8月に金沢に招き、『日本料理 銭屋』でプロの料理人の手解きを受ける調理体験をしてもらいました。さらにA_RESTAUIRANTではシェフたちに手伝ってもらいながらコース料理のなかの一品を振る舞うことができました。その様子が日本テレビ『every』という報道番組内で放映されました。
(日テレNEWS 公式YouTubeで公開されています。)
この体験はブラッド君にとっても、A_RESTAUIRANT、OPENSAUCEにとっても、料理とは何かを考える貴重な体験となったのではないでしょうか。
1日も早くウクライナに戻って、ブラッド君がご両親に和食を作ってあげられるようになることを願います。そして、彼が改めて日本で和食の修業ができる日が来ることをことを望みます。
ブラッド君は将来きっとウクライナで日本料理店を開き、食を未来につなぐOPENSAUCEのメンバーになってくれるでしょう。
photo : Toshimitsu Takahashi
text : Joji Itaya