2023.09.05

料理という「希望」。和食に出会ったウクライナの少年が金沢に。

ブラウン・ブラッド君は戦火のウクライナから祖父母とともに日本に避難してして来た13歳の少年です。すでに2年が経ってしまいましたが、故郷に残っている父母のもとにいつ帰ることができるのか、今もまだわかりません。

ウクライナからやって来た少年は、避難生活の中で和食に出会いすっかりその味に惹かれてしまい、和食を心の支えにするかのように自ら卵焼きや味噌汁を作るようになりました。そして彼には「日本の料理を覚えて母国で日本料理店を出したい」という夢が生まれました。

日テレNEWS 公式YouTubeより

ブラッド君、金沢で調理と和食を体験。

そんなブラッド君を今夏8月に金沢に招き、『日本料理 銭屋』でプロの料理人の手解きを受ける調理体験をしてもらいました。さらにA_RESTAUIRANTではシェフたちに手伝ってもらいながらコース料理のなかの一品を振る舞うことができました。その様子が日本テレビ『every』という報道番組内で放映されました。
(日テレNEWS 公式YouTubeで公開されています。)

この体験はブラッド君にとっても、A_RESTAUIRANT、OPENSAUCEにとっても、料理とは何かを考える貴重な体験となったのではないでしょうか。

日テレNEWS 公式YouTubeより
髙木 Executive Chefに教わるブラッド君
うなぎの焼き方を教える高橋大翔君
完成したうなぎの一品
切り方を指導する今料理長と。
完成したマグロ料理
ブラッド君と避難して来た祖父母、日本に住む叔母親子もお迎えして
レストランチームとの記念撮影

1日も早くウクライナに戻って、ブラッド君がご両親に和食を作ってあげられるようになることを願います。そして、彼が改めて日本で和食の修業ができる日が来ることをことを望みます。

ブラッド君は将来きっとウクライナで日本料理店を開き、食を未来につなぐOPENSAUCEのメンバーになってくれるでしょう。

「ようこそブラッド君」「私たちはあなたを私たちのレストランで歓迎することがうれしいです」ウクライナの国旗の色のポスター。

photo : Toshimitsu Takahashi
text : Joji Itaya