2023.08.14

決定!全日本高校生
WASHOKUグランプリ
2023

2023年8月8日(火)、『第4回全日本高校生WASHOKUグランプリ2023』決勝大会が金沢未来のまち創造館を会場に開催されました。全国49チームから書類審査で選ばれた7チーム(1チーム2名。以下に記載)が金沢に集結。地元石川県からは七尾市の鵬学園高等学校が決勝大会初進出を果たし、金沢の郷土料理であるどじょうのかば焼きを使ったオリジナリティあふれる料理で審査に挑みました。

<決勝大会進出チーム>
どさんこかむい (北海道三笠高等学校)
まゆまるファンクラブ (東京都立農業高等学校)
じわもんちぃむ (石川県 鵬学園高等学校)
くるみりすのふたご (長野県屋代南高等学校)
ウマソナミエ (三重県立相可高等学校)
W岡 (広島県立総合技術高等学校)
神村シェフ (鹿児島県 神村学園高等部)

グランプリは三重県立相可高等学校の「ウマソナミエ」チームが『夏の思い出御膳〜未来に残す三重のおいしさ』という伊勢芋や前川次郎柿などの地域の食材を使った料理で獲得。金沢の料亭での調理技術指導・食事体験と3年ぶりとなるニューヨークでの海外研修の切符を手にしました。

テーマは「出汁を使った和食」

『全日本高校生WASHOKUグランプリ2023』は、「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されことや健康志向が高まり注目される中、次世代の料理人を発掘し育成しようという趣旨で金沢市が2019年から毎年開催されており、和食の甲子園と言われるほどになっています。

今年も応募作品テーマは「出汁を使った和食」。
第一次審査(書類)では『創造性及び独自性』『色彩及び盛り付けの美しさ』を基準に7チームを選出。

審査員(敬称略)のOPENSAUCE取締役でもある日本料理 銭屋 主人・髙木 慎一朗、武者小路千家 家元後嗣・千 宗屋、辻󠄀調理師専門学校 校長・辻󠄀 芳樹、京都𠮷兆 総料理長・徳岡 邦夫、金沢学院短期大学 食物栄養学科教授・原田 澄子の5名がそれぞれの調理現場(各チーム70分)にも立ち会い、以下の項目で厳しい審査が続きました。

1 創造性及び独自性
2 色彩及び盛り付けの美しさ
3 栄養のバランス
4 手際の良さ
5 出汁のクオリティ
6 五感の満足度

そして、最終の口頭による3分間のプレゼンテーションと審査員の質疑も合わせて「表現力」「熱意」が評価され、「未来へ伝える料理への思いと姿勢」の審査が行われました。

5時間半に及ぶ決勝大会の様子はこちらの金沢市公式動画チャンネルが公開されています(映像には休憩タイムも含まれています)。↓

金沢市公式YouTubeチャンネルCityofKanazawa

2023募集のための2022年の映像(繰返し) 0:00~
開会式 0:30~
調理中継(各チーム70分)・解説 57:00~
プレゼンテーション・実食 2:21:50~
結果発表・講評・閉会式 4:57:00~

(以下敬称略)
総合司会・実況 南早苗 
高校生ボランティア 
金沢辰巳丘高等学校
金沢市立高等学校
鵬学園高等学校

大会終了後には、審査員らとの個別講評会が行われ、参加チーム交流会も開催されました。参加した高校生たちにとって、素晴らしい体験になったことでしょう。

そして、中継で観ていた多くの視聴者も、その料理のクオリティの高さに驚いたのではないかと思います。さらに、審査員それぞれの立場から伝えられた熱のこもった「和食の未来」「食の未来」「若者の未来」を思う講評の言葉にはしっかりと胸に響くものがありました(編集部)。

食を未来に伝えるミッションを持ったOPENSAUCEのオウンドメディア『RIFF』編集部は、料理人を目指す人や調理科のある学校からだけでなく、プロを目指していない料理が好きな高校生たちも仲間と挑戦できる『全日本高校生WASHOKUグランプリ』をこれからも応援して行きます。

text : Joji Itaya