2020.07.10

料理物語 原本現代訳【私の食のオススメ本】

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  • 書名:料理物語 原本現代訳
  • 著者: 作者不詳 平野雅章 訳
  • 発行所:教育社
  • 発行年:1988年

2020年6月9日の和樂WEB(日本文化の入り口マガジン)で「垂れ味噌」と「煮貫」が取り上げられていたのでその出自である日本最古の料理本といわれる「料理物語」を紹介。

魯山人の門下、料理の鉄人でもおなじみだった故平野雅章氏の訳。そしてあの江戸時代の国学者・塙保己一が「群書類従」編纂のおり、江戸時代の多くの料理書からこの「料理物語」を選び採録した。

塙保己一といえば、OPENSAUCEメンバーの歴史学者・三石晃生氏が温故学会・塙保己一史料館の研究員であり監事を兼任しているので改めて解説をお願いしたい。

「料理物語」は1643年(寛永20年)に刊行されている。その2年後の1645年に赤穂藩によって塩田開発、そして銚子では醤油の醸造が始まった。

平野氏が巻頭で書かれたように、この本は残念なことに料理界の人にも、国文学、歴史学、風俗学、民俗学関係の人々にもほとんど読まれていなかったらしい。

理由は解説書がなく辞書を引いてもわからない言葉がやたらと出てくるから。

よって、平野氏の現代語訳にした功績は大変なものなのだ。塙保己一と平野雅章がいたから現代のWEBメディアで取り上げられたのが、味噌をゆっくり垂らして濾すという「垂れ味噌」と「煮貫」だ。

図書館あたりで探してみるのも良いと思う。

WRITER Joji Itaya

出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。

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