2021.10.17

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」【食と映画】

映画ファウンダー

みんな大好き「マクドナルド」創業の物語です。
マクドナルドを知らない人はほぼいないにも関わらず、創業者の顔というと、KFCのカーネルサンダースさんや、Apple Computerのスティーブ・ジョブスさんのように、パッとは思いつかないのではないでしょうか。

それも無理はなく、この創業物語は「乗っ取り」のストーリー。
マクドナルド社は非協力の作品ということです。
※フェアユースという法律で、批評や表現等のためには著作権で保護されている作品などを使っていいという制度があります。

時は1954年、創業者であるマクドナルド兄弟の作った、最新鋭の効率的かつ高品質なハンバーガー屋さんが、マクドナルドの元祖。

そこにミルクシェイク機械のセールスマンとしてやってきた主人公、チェコ移民のレイ・クロックが惚れ込み、フランチャイズ化しよう!と兄弟を説得。見る見る間に、全米に店舗が広がっていきます。

とにかくビジネスを成長させたいセールスマンと、品質にこだわる兄弟の確執など、様々な人間ドラマが展開。ハンバーガーを片手に是非ご覧いただければ、街中のアーチの意味が変わって見えるはず。

これまではレストランでは料理をお皿に乗せて出すのが当たり前だったのを、紙で包んでそのまま捨てられるという方式が生まれたのもここ。

こだわりのサイドメニューなど徹底的に無駄をはぶき、自動車産業のノウハウで均一化した製造ラインを敷き、フランチャイズ化して街の風景ができていく。

今のアメリカや、影響下にある資本主義国の風景の原型ができたタイミングです。その象徴としてハンバーガーが描かれるので非常にわかりやすく、腑に落ちます。

また、細部にも様々な見どころがあります。

新しい注文方法がわからずお客さんから苦情が殺到するシーンなどは、1995年の日本のスタバ登場時にオジサンたちが注文できない事件や、昨今のモバイル決済など、いつの時代も新しい試みは大変だけれど、あっという間に当たり前になるのを感じます。

空腹のお客さんがいればそこにビジネスが生まれるもっとも原始的な萌芽を、身近なハンバーガーとともにお腹に飲み込める、今だからこそ観るタイミングな一本。見たあと、スマイルでいられるかどうかは人それぞれかと思います。

映画ファウンダー 公式サイト http://thefounder.jp/

WRITER Yuhei Nakai