- 書名:パラダイス山元 餃子の創り方
- 著者:パラダイス山元
- 発行所:光文社
- 発行年:2016年
著者、パラダイス山元さんはグリーンランド公認サンタクロースでもある。盆栽家元でもある。飛行機乗り(乗客の)のプロでもある。入浴剤の専門家でもある。趣味人ではなく全てをプロとして生きている、のだと思う。が、そもそもは「東京パノラママンボボーイズ」で活動するパーカッショニストである。
この本は山元さんがオーナーシェフの会員制餃子レストラン「蔓餃苑」で出す餃子の作り方を目から教えてもらえる大胆なヴィジュアル・レシピブックである。
そして、餃子の「創り方」とあるように、餃子はアートであり「包む」から始まるイーティズム(=食べる芸術)を広めるための思想書である。
文字の極端に少ない構成と詳細な包み方の写真を見れば師の隠された言葉を感じ「包みたくなる」のである。
出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。