2021年3月22日、大阪で行われた「ルイナール チャレンジ」の決勝に参加してきました。
審査内容はシャンパーニュ4種類のブラインドテイスティングというシンプルな内容ではありましたが、久しぶりのコンクールということで良い緊張感を味わうことが出来ました。
せっかくの機会をいただいたので、ルイナールについてご紹介させていただきたいと思います。
ルイナール ソムリエチャレンジとは
Ruinart Sommelier Challenge
最古のシャンパーニュ・メゾンRuinartの最高醸造責任者、フレデリック パナイオティス氏がナビゲーターとなってシャンパーニュについての知識を競うコンクールです。
世界各国で開催され、コンクールを勝ち抜いた各国の代表がフランス シャンパーニュ地方に集まり、約1週間に渡ってRuinartの醸造施設の見学や、テイスティングなどを行い、お互いに知識を高め合います。
今回日本では初の開催となりました。
一次試験を勝ち抜いた参加者が、ブラインド テイスティングで競い、大阪、東京それぞれの会場から1名ずつ選ばれた優勝者がフランス シャンパーニュへの切符を手にします。
2021年のルイナール ソムリエチャレンジの優勝者は、大阪会場:岩田渉さん 東京会場:森本美雪さんでした。おめでとうございます!
Champagne Ruinart〜その起源と歴史、こだわり
修道士であったドン・ティエリー・ルイナール(1657-1709年) はその類まれな先見の明により、まだシャンパンとしては知られていない「泡立つワイン」に可能性を見出しました。
その意志は甥であるニコラ・ルイナールに受け継がれ、1729年9月1日に世界初となる「泡立つワイン」(後のシャンパン)の生産会社を設立しました。
世界初のロゼ・シャンパーニュ
1764年には世界で初めてとなるロゼのシャンパーニュ「ルイナール ロゼ」をヨーロッパ全土に出荷します。
ルイナール「ロゼ」はフレッシュでエレガントなアロマを持ったロゼ シャンパーニュとして、今では世界中で親しまれています。
クレイエールの洞窟
18世紀に入ると、製造されたシャンパーニュを貯蔵・熟成させるため、古代に地下に掘られた採石場を取得します。
これは「クレイエール Crayeres」(=白亜質土壌)と呼ばれ、この長い洞窟は今日でもルイナールのシャンパーニュの貯蔵・熟成に使われています。
ちなみに1931年には歴史的建造物にも認定されており、事前に予約をすることでガイド付きのツアーに参加することもできます。
ルイナールを訪れた際には是非とも参加してみてください。(現在は休止中)
シャルドネ種へのこだわり
ルイナールはシャルドネ種のみを使用して作るシャンパーニュ「ブラン・ド・ブラン」を最も得意としています。
シャルドネ種の華やかな香りが反映されたエレガントな味わいが特徴です。
また、シャルドネの持つ豊富な酸が長期熟成のポテンシャルを与えます。
そんなルイナールのシャンパーニュは「シャルドネの芸術」とも言われています。
サスティナビリティに富んだ梱包材 「セカンド・スキン」
常に革新的なことに挑み続けるルイナールが始める新たな取り組み、それが「セカンド・スキン」です。
このセカンド・スキンはボトルを1本単位で個包装するためのものです。
100%再生紙から作られており、とても軽く、これまでの梱包時と比べて輸送の際のCO2排出量を60%削減するというデータが出ています。
デザインもスタイリッシュで、ルイナールを象徴するクレイエールを彷彿とさせる白一色のケースです。
1789年にシャンパーニュ地方としては初めて木箱でワインを出荷したルイナールが、また新しい歴史をつくりました。
こんなところが「最古で最新」のシャンパーニュ・メゾンといわれる所以(ゆえん)です。
ルイナールのラインナップをご紹介
ルイナールは日本でも多く流通しており、手に入りやすいことも魅力の一つです。
機会があれば是非味わってみてはいかがでしょうか。
ルイナール ブラン・ド・ブラン
ルイナール ロゼ
ドン・ルイナール
ドン・ルイナール ロゼ
(この記事はOPENSAUCE元メンバーによって在籍中に書かれたものです)