出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:私的台湾食記帖 著者:内田真美 発行所:KTC中央出版 発行年:2021年 料理研究家、内田真美はこの本を書くまで、台湾に魅せられ15年間通い詰めている。内田真美は子供たちと友人とよく歩き、よく食べる。紹介本なのだがタイトルの通り日記のようなもので、読んでいて心地よい。一緒にお茶を飲みながら……