スタローンで飲食といえば殆どの方はロッキーでの生卵ジョッキを思い浮かべるのではないでしょうか?
吊るされた生肉をブン殴りジョッキで生卵を一気飲みするあのシーンはバルボアの泥臭さを表現する名場面です。
しかし私が今回ご紹介させて頂きたいのはそのシーンではございません。むしろロッキー作品からでもございません。
「おいこのスーパー爆破するぞ!」
『やれよ俺はここじゃ買わねぇ』
どのスタローンでもありがちなのですが、目的を達成する為に被害を拡大し調子に乗った一般市民をボコボコにするハードボイルドなコップの物語です。
この映画ではスーパーでの銃撃戦時に常温の缶ビールを飲む小シーンがあったり、スタローン演じるマリオン”コブラ”コブレッティは食に無頓着だよという設定が垣間見えます。
そんな彼の食事をご覧下さい。
無頓着なのは銃のメンテナンス道具を卵のパックに入れてるぐらい日常が危険と隣り合わせだからとでも言いたいのでしょうか。
ちなみにこのシーンにはミスがあり、座る直前にジーンズから銃を出し机に置いたのに何故かメンテナンス直前にまたジーンズから取り出しています。
つまりスタローンはピザのカット具合にこだわりリテイクを重ねたのです(多分)
確かにピザをハサミで切らず、そしてピザがあんなに硬そうでなければここまで深く脳裏に焼き付いてはいなかったでしょう。
そしてもう一つ確かな事は「美味しそう」ではなく「かっこいい」という事です。
歳を重ねるにつれしみじみと思うのですが、私の母は料理が得意ではなかったと思います。手抜きをするわけでもなく、特別に凝るわけでもない母の手料理。それでももし死ぬ前に何が食べたいか?という質問をされたら、私は即こう答えます。
母の豚の生姜焼きです。