ボジョレー・ヌーヴォー

ボージョレ・ヌーヴォーの本義　毎年片町で行われるボージョレ解禁パーティーに潜入してみた

ボージョレとは、フランス南東部の地名。ボジョレーって言う人もいますし、そこはもう誤差。ワイン名としてボージョレを名乗るためには、赤ワインはガメイ種という葡萄品種を使っていなければならぬ、というルールがある。ヌーヴォーとは、Nouveauで新しいという意味。例えば、今回ボージョレ解禁パーティーに出た……

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ボジョレー・ヌーヴォー

11月の第3木曜日といえば、ボジョレーヌーボーの解禁日。
2019年も自宅で、飲食店で、イベントで、それぞれの楽しみ方でボジョレーヌーボーを飲まれたのではないでしょうか。
でも、ボジョレーヌーボーってそもそも何？普通のワインと何が違うの？
そんな疑問をお持ちの人も多いはず。
ここではボジョレーヌーボーをさらに楽しむために解説をさせてもらいます。

ボジョレーヌーボーとは

ボジョレー＝フランスブルゴーニュ地方南部にあるワイン産地であるボジョレー地区のこと。
ヌーボー＝新しい
つまり、ボジョレー地区で作られた新酒を意味します。

ボジョレーヌーボーの種類

ブドウ品種はガメイのみで作られます。
赤ワイン・ロゼワインがあります。
「ボジョレー地区の白ワイン」はありますが、「ボジョレーヌーボーの白ワイン」は存在しません。
ボジョレーヌーボーのボトルを見ていると、しばしば「Beaujolais Supérieur nouveau」などの表記がありますね。

【シュペリュール(Beaujolais Supérieur)】＝地区
【ヴィラージュ(Beaujolais Villages)】＝村
【記載なし】

の3種類があり、記載なし＜地区＜村の順に格が高くなります。

ボジョレーヌーボーの価格

安いものではペットボトル容器に入った1000円程度のカジュアルなものから、5,000円を超えるようなものまで存在します。

ボジョレーヌーボーの味

ボジョレーヌーボーは9月頃に収穫をして11月にはワインとして瓶詰めをするという短い日程のため、マセラシオン・カルボニックと言われる特殊な製法で作られます。その為、フレッシュで軽い飲み口のワインとなり、赤ワインの渋みが苦手な人でも飲みやすい味わいとなります。

ボジョレーヌーボーの出来を表すキャッチコピー

・過去のもの

2014 「偉大な年の2009年を超える味わい」
2015 「今世紀で最高の出来」
2016 「エレガントバランスがとれた魅惑的な味わい」
2017 「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
2018 「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」
2019 「難しい年ながら生産者の努力が実を結んだ、歴史に刻まれるヴィンテージ」
※垣内オリジナルです（笑）

2020のボジョレー・ヌーヴォー予想

天候次第なので予想は出来ませんが、昨今の温暖化の影響で年々品質は上がっています。

ボジョレーヌーボーの飲み方

フレッシュでフルーティーな味わいが良さであるボジョレーヌーボーを味わうには、高めの温度はおすすめしません。12度〜14度くらいの赤ワインにしてはやや冷やしめの温度帯がそのフレッシュな酸や爽やかな飲み口を楽しめるでしょう。

とはいえ、ボジョレーヌーボーはその年の新酒を味わうためのカジュアルなワインです。飲み方やグラスに囚われず、楽しく飲むことも大切です。
実際に私も家では冷蔵庫に入れておいて、口の広がったカジュアルなコップで飲んだりするくらいです。風呂上りにぐびっと飲んでも美味しいですよ。

ボジョレーヌーボーに合う料理/おつまみ

魚介系・・・スモークサーモン、白身魚や帆立貝を使ったセビーチェ、シュリンプカクテルなど。
肉系・・・ローストビーフ、生ハムやサラミ、鶏肉のクリーム煮、豚のソテーマスタードソースなど

ボジョレーヌーボーの賞味期限

ワインの賞味期限という概念はありませんが、ボジョレーヌーボーはなんといっても新酒です。長期熟成を想定してのワイン作りはされておりません。解禁日から半年以内には飲み切るのが良いでしょう。

まとめ

一言でボジョレーヌーボーと言ってもフレッシュな味わいのもの、凝縮感と複雑さを持った造りのものなど様々なタイプがあります。また、生産者によってもその味わいは異なります。実はとっても奥が深いボジョレーヌーボー、まずはお好みの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。