2019.10.07

秋の味覚とフランス人のキノコ狩り

秋の味覚キノコ

2019年10月開業予定 レストランスタッフ大募集!

秋の味覚といったら何を思い浮かべるか?

鉄板の芋、栗、かぼちゃ、キノコに秋刀魚、今ではジビエも口にする機会が多くなっていると思う。赤ワインのボルドーカラーも、秋を表現するにはぴったりの色合いだ。

「春は目覚め」とよく言うが、その対極にある秋は、冬の寒さへ向けてぴりっと気を引き締 めさせるような、静かな覚醒のようなものを感じるのは私だけだろうか。

数年前の秋、南仏の知人のお家に滞在していた時のこと。 ある朝、住人たちが手袋、長 靴、そして片手にカゴで出掛けようとするので質問をすると、キノコ狩りだという。帽子を かぶり、付いてゆくと家から程近い場所で、おもむろに彼らはキノコを摘み始めた。 およ そ 3~5cm ほどの、くすんだ色のそれは、初めて目にする風貌だった。

よし、たくさん取る ぞと身をのり出したは良いものの如何せん、私の目には土や色付いた落ち葉の色と一体化し て写り、探し当てるのも容易ではない。 傍らを見やると、フランス人たちはいとも簡単に摘み取っている。

彼らはキノコ狩りの職人なのか否か。(のちに聞くと、幼い頃にキノコを 見つける遊びをしていたらしい。納得)おかしなものを摘んでしまっても大変なので、猫と遊ぶことにした。

その晩の夕食はラザニア。もちろん朝収穫したキノコをふんだんに使っている。 同じく南仏のワインと共に頂いたそのお味が素晴らしかったのは言うまでもないが、今となっては、あの朝の光景の方が鮮明に残っている。

さて、冒頭の秋の味覚。挙げ始めたらキリがなく、四季に恵まれた日本は、本当に豊富な食材の宝庫だと実感する。かくいう私は、昨年はベトナムで真夏日を、一昨年の秋は季節が逆のオーストラリアで初夏を過ごしたため、日本の秋らしいものを堪能するのは久しぶり。 そんなこともあり、現在あれもこれもと、「ハングリー」精神が爆発しているのである。

今夜は何を食べようかな。

WRITER Sena Kaneko

”自国をまだ知らないのに自分は他国に行かない”
ある、南の島に住む知人の言葉。それに納得をして始めた日本旅を通じて訪れた北陸の大地、そして金沢。
歴史ある街並みと、自然が育む豊かな食の虜になりました。
良くも悪くも様々な情報が飛び交う現代、私たち消費者は見極め、選んでゆくことが何事にも大事であると思います。
何百年先も、この豊かな自然の姿を残せるよう、食を通じてOPENSAUCEで取り組んで行きたいです。