出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ 著者:小倉ヒラク 発行所:株式会社KADOKAWA 発行年:文庫版2020年初版 2021年5版 (単行本は2017年発行) この本の紹介をするには著者の紹介が最適だと思う。小倉ヒラク 1983年生まれ。(自称?)発酵デザイナー。大学で文化人類学を学……