出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:天食 著者:泉昌之 発行所:晋遊舎 発行年:初版2009年 2011年代刷 泉 昌之は、久住昌之が原作を担当し泉晴紀が作画する2人からなる漫画家コンビのペンネームだ。久住昌之はあの「孤独のグルメ」の「久住昌之」だ。孤独のグルメでは作画を亡くなった谷口ジローが担当していた。 トレンチコ……