沖縄にルーツを持つ父親と、韓国人の母との間に産まれ、幼い頃から日本食とは一風変わった食卓で育ちました。
転勤族の父親に付いて、全国津々浦々に移り住み、グルメな母親の影響で週に一度は外食をしていました。
それでもやはり、一番好きな食事は母親の手作りです。母も小まめに料理を作り、夕飯の家族一緒の団欒はかけがえのない想い出です。
今でも月に一度の頻度で、田舎の特産品や母親手作りの常備菜が届きます。
そんな私が、もう永住するしかないと決めた大好きな街、金沢。
其処から全国、ひいては全世界に向けて食のあり方を発信することが出来る私たちの会社を誇りに思い、末端ながらお仕事出来る喜び…と、美味しい賄いを噛み締めている毎日です。
偶然、今シーズンは知り合いが韓国へ行く機会が多く、皆一様に韓国旅行で忘れられない食体験のひとつが、タッカンマリ(닭한마리)だと言う。日本人にも馴染みやすい、鶏の旨味を丸ごと味わえる韓国風水炊き料理の事だ。「鶏一羽」という意味の名前通り、まるごとの鶏を煮込む豪快なスタイルが特徴で、韓国ではソウルの東大……