2021.02.17

マッカランと父と僕

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macallan

2013年の晩夏だったと思う

父の社葬が終わってちょうど半年くらい経った頃

金沢近江町市場で仕事を終えた僕は、金沢市では数少ないJAZZ BARに向かって歩いていた

時間は18:00過ぎ、BARへ向かうにはまだ早いと思いながらも、その日は不思議とそうさせた

お店の名は「Jazz Spot 穆然(BOKUNEN)」

入店すると、素敵なマダムが迎え入れてくれた

どうやら僕が今晩1人目の客らしい

店内は開店準備途中だったからなのか、ご主人のセレクトしたJAZZが少し大きめに響いている

着席後おしぼりを受け取り一息ついた当時34歳の僕は、お恥ずかしい話、お酒を飲むといったら専ら居酒屋(もしくはキャバクラw)だったので、メニューブックを受け取ったはいいが、BARで何を飲めばカッコイイか決めかねていた

飲みたいものを飲めばいいのに・・・

見かねたマダムがこう声を掛けてくれた

「出張か何かですか?初めてのお客様かなと思って」

僕はこう答えた

「いやー、実は父が生前こちらに登山仲間と来ていたと聞いたものですから、どんなお店なのかなと思って来てみました。BARとかあまり来たことないので、ちょっと緊張してます」

その後、マダムから父の名前、勤務先などを訊かれながら、相変わらず僕は何をオーダーすべきか迷っていた。やっぱり映画みたいにジャックダニエルとかIWハーパーとか飲めばいいのかな、それともジェームズボンドのマティーニかな。なんだろ・・・

メニューブックから顔を上げると、まだオーダーしてないのに、

マダムがコースターと一緒にタンブラーに入った琥珀色の飲み物を、カウンター越しの僕の前に置いた

「お父様、いつも”マッカランの水割り薄めで”とご注文されてましたよ」

という一言と共に

家ではダルマといいちこだったのに、外ではなんかカッコつけて飲んでたんだなとクスっときた

食べるための争いも経てきた人類が、やがて種から農作物をつくり、農作物を飼料とした畜産も生み出しました。その後、世界人口の増加に合わせるかのように農業技術は進化を遂げ、今日まで世界の胃袋を満たしてきました。一方で、耕作放棄地、農業従事者の高齢化、フードロス、フードマイレージ、有り余る農作物の国家間の押しつけ合いなど、様々な問題もあるのが現実です。OPENSAUCEの『KNOWCH』プロジェクトでは、問題に農家の視点から取り組みます。

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