出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:火の料理 水の料理 食に見る日本と中国 著者:木村春子 発行所:(社)農山漁村文化協会 発行年:2005年 昨今「町中華」店が消えていくという話が多くなっているように思うが実態を調べていないのでわからない。消える話の一方で長く続く「町中華」なるものがよくメディアに取り上げられる。そして、その……