出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:アペロ フランスのふだん着のおつまみ 著者:若山曜子 発行所:立東舎 発行年:2018年 最近はわからないが、90年代のパリはまだ歩き煙草と歩き食が普通だった。店で食べると高くなるからだ。小さな中東惣菜店とかあって、自分的には珍しくてよくホテルに買って帰った。すでにケバブは中学生でも知っている……