出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名 フランス料理を私と 著者 伊丹十三 発行所 文藝春秋 発行年 1987年 当時2500円もした1987年の初版本を買って持っているのが自慢だ。やったことがないのでわからないが、この一冊でフランス料理の基本は会得できる、はずである。どこかで中古本が売られていたら必ず買うべきだと思う。伊丹は、リヨ……