出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
会ったばかりで血液型を聞いてくる人は論外として、無人島に持っていきたい本は?とか最後の日に何が食べたい?とかゲーム的な質問が私は苦手です。 特に「世界が終わる日に食べたいもの」という問いは、答えになるものは普段でも食べたいと思っているので質問者の意図に忖度しつつ、どうせ何故?て聞かれるのでその用意も……