2021.03.01

三大怪獣グルメ【私の食のオススメ本】

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怪獣グルメ

  • 書名:三大怪獣グルメ
  • 著者:漫画/ほりのぶゆき 原作/河崎実 監修/久住昌之
  • 発行所:竹書房
  • 発行年:2020年

ホントにくだらなーい漫画である。東京湾にタコ・イカ・カニの三大海産物(ほんとか!)が巨大化してシーフード怪獣として東京湾に現れるという話で、そう聞くだけでくだらないのだ。

いかレスラー」を筆頭におバカ映画とユル特撮で有名な河崎実の原作、「江戸むらさき特急」の異色ギャグ漫画家・ほりのぶゆきが作画、グルメギャグ漫画の第一人者といわれるあの「孤独のグルメ」の久住昌之が監修。

しかしながら業界の異端児たち、平均年齢60才の大人が集まっての仕事なので、居酒屋でテレビにツッこみあう様に仕上げられたのではないかと思う。

怪獣が残していった残骸を食べてみたらおいしかったので立場は逆転、怪獣退治から、「こんなに商品価値が高いものを他国に独り占めさせられない」と世界が競って怪獣獲得へと変わる。

そこには各国との駆け引きが赤裸々に展開されていく・・・実にくだらない。人類への警鐘など皆無。しかし、そこに展開される食への貪欲さ剥き出しの人間の行動を腹を抱えながら読んでいくと、ふと自分のことを振り返ってしまう。

そこへ食のオリンピック「世界食博」の開催が迫ってくる。あれ、この登場人物と馬鹿さ加減っって、ニュースでよく見るやつではないか。そうか、そこが狙いだったのか。

「彼らは人類に食べられるために大きく美味しくなったのだ」という言葉が身勝手にも定説になるが、もう一つのキャラクターが始動し出して、今度は人間が・・・

追記:アホらしいことに河崎実監督によって、植田圭輔、乃木坂46の吉田綾乃クリスティー主演で2020年映画化されてしまった。

WRITER Joji Itaya

出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。

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