- 書名:2030年のフード&アグリテック
- 著者:佐藤光泰・石井佑基 (編)野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社
- 発行所:同文館出版
- 発行年:初版2020年 2021年初版7刷り
「農と食の未来を変える世界の先進ビジネス70」とサブタイトルにあるように、2030年の代の農と食のDX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引する世界の先端テクノロジーとスタートアップ企業70社を紹介している。
次世代ファーム(植物工場)、農業ロボット(ドローン、収穫ロボット、ロボットトラクター)、生産プラットフォーム(農畜水産業のスマートIoT・ICTシステム)、流通プラットホーム(B2B/B2C/C2C/O2O型取引プラットフォーム)、先端卸売市場)、アグリバイオ(植物肉、培養肉、昆虫食等の代替タンパク、ゲノム編集)
野村ホールディングスが創設したコンサル会社によって編纂された本書は、全体を前記5つのビジネス領域に分け解説(Ⅰ部)と企業紹介(Ⅱ部)をしている。I部の解説を読み、Ⅱ部の企業を見ていくと、たしかにこの2030年までのフード&アグリテックが見えてくる。
出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。