出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:うちの乾物料理 著者:前沢 リカ 発行所:高橋書店 発行年:2010年 乾物とは「植物性の食材や海藻類、魚介類などを水分をカラカラになるまで抜いて乾燥させ、常温でも数ヶ月以上保存をできるようにした乾燥食品」のことである。種類も多く、昆布、寒天、ひじき、干ししいたけ、切干し大根、高野豆腐などがあ……