出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:肉食の哲学 著者:ドミニク・レステル 訳:大辻都 発行所:左右社 発行年:2020年 この本は肉食について未来へ行動を進める参考にはならないのだと思うが、こういう位置づけで肉食の意義を見つけ出せるのだと感心させられる。これは極端なヴィーガン主義者の論法の対極にあって、全くもってどちらも同じ匂……