出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:日本人は何を食べてきたか 著者: 原田信男 発行所:角川ソフィア文庫 発行年:2010年 この本は1995年にNHKブックスから出版された「木の実とハンバーガー〜日本食生活史の試み」を新たに内容を圧縮し、補筆されたもので、内容はタイトルそのままだ。 三章の「”聖̶……