出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:おにぎりと日本人 著者:増淵敏之 発行所:洋泉社 発行年:2017年 ここ数年、おにぎりを知ることは重要なことだと思い始めていた。遠い昔から始まり続いてきた日本食の原点があるように思えたからだ。まあ、米文化と言ってしまえばそうなんだけど、はて?それだけか? おにぎり本が数多く出されているが、い……