出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:ウナギ 大回遊の謎 著者:塚本勝巳 発行所:PHP研究所 発行年:2012 著者、塚本勝巳は海洋生命学者だ。専門は魚類の回遊生態。稚鮎が一心不乱に遡上する姿を見て、なぜあんなに一生懸命に上流を目指すのかを知りたくて「魚の回遊研究」にのめり込んだ。その結果、世界初、親ウナギの捕獲と天然卵の採取を……