出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:チョコレートで読み解く世界史 著者:増田ユリア 発行所:ポプラ社 発行年:2024年 高校で27年にわたり世界史、日本史、現代社会を教えていたジャーナリストでありコメンテーターでもある増田ユリア氏の、バレンタインデーに向けた1月発売という企画本、とも取れる本書である。「食いしん坊」である著者本……