- 書名:はるあんのとっておきレシピ
- 著者: はるあん
- 発行所:KADOKAWA
- 発行年:2020年
著者はるあんは高校1年から活躍する料理動画のYouTuberで、登録者はなんと70万人を超える、2020年現在大学1年生の女子。
大人へのおすすめというよりは、レシピごとに動画へのQRコードがついていて、料理をやってみたいな、という中高生向けレシピの目次本だと思うのが正解かもしれない。
サブタイトルに今日食べたい一品がすぐに見つかる!とあり、はるあんは「楽しんだ分だけ料理は楽しくなるんです!」とコメントしている。
自選ベスト10には、こね時間1分でできる「ほったらかしパン」や、フライパンでつくる「1時間でできるちぎりパン」と「ワンパン・ナポリタン」、さらに「チキン南蛮」「のり塩フライドポテト」「チョコスコーン」と女子高生好み(想像だが)のオンパレード。
と思いきや、他には牛すじ煮込み、油淋鶏、ガーリックシュリンプ、豆苗のやみつきサラダ、などパパも喜ぶおつまみ群もそろっている。
はるあんの動画は明るくおしゃべりも楽しいので、料理好きの子供達が増えることを望むけれど、大人に作られた料理アイドルにならなければといいなと少しだけ気がかり。
出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。