- 監督 ジョン・ファヴロー
- 主演 ジョン・ファヴロー, ソフィア・ベルガラ, ジョン・レグイザモ
- 公開 2015年
一流レストランの料理人である主人公が、SNSで料理評論家とケンカして「炎上」してしまい、オーナーとも揉めてレストランを追われるところから始まります。
創造性の高い料理を作るんだ!と意気込んだものの、とはいえ、生活もしなければならない。元奥さんに言われてフードトラックを使って、子どもたちや友人とともに理想の料理を追及しながら旅をするというロードムービーです。
この映画を観たのは、ちょうどドンピシャで、自分がアメリカ料理に興味を持ち出したタイミングでした。
その時お世話になっていたお店でキューバンサンドを出したのもこの映画がきっかけで、ここから、アメリカ南部ルーツのメキシコ料理などにも興味をもって、タコスの研究を始めるきっかけもになりました。
リアルな調理シーン
2018年に研修でNYに行った時、キッチンで使う保存容器も、タッパーではなく、日本では見たことのない珍しい容器に保存をしていたり、カッコよく思えてテンション上がりましたね。洗い場の蛇口が、天井からぶら下がったホースのシャワーだったり、牛乳がでっかいペットボトルだったり。
そういう小物も映画に出ていて、細かい点までリアルでしたね。
料理人として観ても料理のシーンはしっかり描けていました。
アメリカにはバーベキューマスター、ピットマスターっていう職業があるくらいバーベキューに本気なんですね。有名なシェフが職人として出てますし、リアルな描写が印象的でした。
ただ、それ以上に、僕も結婚に関して主人公と同じで家族と離れてしまったので、ところどころに、子どもが嬉しそうにしてるところを見ると、主人公に感情移入して泣きそうになりますね(笑)
ついこの間も子供がBBQしたいというので、これは映画に近いようなシーンを、と妄想したのですが、実際は焼きマシュマロを作っているだけでした。まだまだ早いようです。
自分もいつか、あんな風にキッチンカーで旅してみたいと思いますね。
ただ、実話をもとにしてるらしいけれど、アメリカというお国柄だから成立したんだろうな、というのは感じます。
映画「シェフ」は、音楽もいいし、食べものだけでなくアメリカのいろんな地方のカルチャーが観られて、おまけに泣けます。
まずは石川県をフードトラックで一周してみましょうか!
(この記事は元OPENSAUCEメンバーのシェフによって在籍中に書かれたものです)