出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:LAフード・ダイアリー 著者:三浦哲哉 発行所:講談社 発行年:2021年 著者は2019年の4月から2020年の4月までの1年、小さな子供を含む家族4人でロサンゼルスに住んだ。大学の准教授である著者の映画に関する研究のためである。 三浦哲哉は『食べたくなる本』の著者でもある。食への探究心はも……