出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:女神のサラダ 著者:瀧羽麻子 発行所:光文社 発行年:2020年 たまたま2019年の小説宝石に掲載された『月夜のチーズ』という作品を目にしていて、このシリーズを読んでみたいと思っていた。農業に関わる人たちの短編小説集。 全国各地を舞台に農業に関わりがなかった様々な年代の女性が、農業に関わる……