出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:ノスタルジア食堂〜東欧旧社会主義国のレシピ63〜 著者:イスクラ(写真と文) 発行所:株式会社グラフィック社 発行年:2020年初版 2021年第3刷 この本を開く前に若干質素で貧しさが漂うレシピ集を想像していたが、意外やおしゃれなカフェ飯に見えるのである。原宿にある朝食カフェレストラン『ワー……