出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:鬱ごはん ①〜③ 著者:施川ユウキ 発行所:秋田書店 発行年:①2013年初版発行 2019年8刷 アルバイト生活の就職浪人生「鬱野たけし」が主人公。友人が少なく自炊はほぼしないのでチェーンの飲食店などで独り言ち(ひとりごち)ながらルーティン食いをする。コミュニケーションを極力必要としないファ……