出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
2024年、今年ほど「防災用品」について真面目に考えた年はなかった。まだまだ安心できるまでには準備が足らないのだが、こつこつと商品を取り寄せ、使ったり食べたりすることを続けている。実際に使用してみると星一つもつけられないものもある。また非常食や保存食に至っては、作り方にコツを要するものや「これを食べ……