出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見 著者:鯖田豊之 発行所:中央公論新社 発行年:初版1966年 2018年60版 人間はなぜ擬似ミートを造ってまで「肉」から離れることをしないのか、という疑問でありこれからの食と農の大命題(と思う)を調べるために読むことにした本。 なぜこの本は初版から60年近……