出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:美食の社会史 著者:北山晴一 発行所:朝日新聞社 発行年:1991年 フランスと食とファッションに関わる人は読むべき本。特に若いソムリエには必須の本(だと個人的には思う)。 北山晴一は社会学者、歴史学者、社会運動家で、東大文学部、大学院、そしてクレルモン・フェラン大学で歴史家ミシュレ研究の第一……