出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:里山産業論 著者:金丸弘美 発行所:角川書店 発行年:2015年 農業の集約化、企業化、大規模化だけでは地域農業や地方の活力は生み出せないのではないか、持続可能な社会は生まれないのではないかと疑問を抱き、「食の戦略」という視点でまとめたのが本書だ。 「味覚を育むことは、豊かで個性的な子どもたち……