2020.07.10

剣客商売 庖丁ごよみ【私の食のオススメ本】

  • 書名:剣客商売 庖丁ごよみ
  • 著者: 池波正太郎 料理/近藤文夫 
  • 発行所:新潮社
  • 発行年:初版1991年

池波正太郎のどの時代小説にも料理のシーンが欠かせない。

剣客商売の中では主人公老剣客・秋山小兵衛と百姓出の後添えのおはるが作る食事や、秋山が出かけた先の料亭の料理などを銀座「てんぷら近藤」の近藤文夫氏が再現した、小説の一節と池波の食材のエッセイを読みながら楽しむレシピ本。

オールカラーで調理工程写真も多く、近藤氏のコメントも粋な一言も混じり楽しい。

春は白魚、烏賊、蛤、鯛、鯰、筍。夏は鯉、鰹、鮎、鰻、茄子、鱸、軍鶏。秋は松茸、沙魚、栗。冬は牡蠣、鴨、蕪、寒鮒、甘鯛、大根、猪。

これらをメインにさらに季節の食材を使った江戸の料理の数々がきっちり丁寧に詰め込まれている。

WRITER Joji Itaya

出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。