出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:愛蔵版 石川・富山 ふるさと食紀行 北國新聞創刊120周年記念 富山新聞創刊90周年記念 発行所:北國新聞社/富山新聞社 発行年:2013年 2024年の3月、金沢の郷土料理『治部煮』について、起源と思われるレシピを紐解き、再現し、現在、そして未来の『治部煮』はどう変わっていくのかとい……