出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:クリトモのさかな道〜築地がおしえてくれた魚の楽しみ方 著者:栗原 友 発行所:朝日新聞出版 発行年:2016年 本書は『朝日新聞デジタル&W』で2013年から3年半、著者が築地で働きながら連載した<魚のこと>を一冊にまとめたものだ。様々な魚との出会いを日記的に解説していて、タイトルに日付がある……