2024.02.23

輪島『能登の庄』
金沢で復興祈念ディナー開催

(文中敬称略) 令和6年能登半島地震により被災し営業ができなくなった − 輪島 ねぶた温泉『海游 能登の庄− は、2024年2月11日と12日の二夜、EAT AID 能登半島地震復興支援・A___RESTAURANT店舗貸出しプロジェクトの第一回企画として< 能登の庄「能登味彩」特別ディナー >を開催しました。

スクリーンには被災する前の館内や料理、能登の風景が映しだされた
ディナー開催に先立ち、ゲストへの謝辞と被災の状況を説明する大向洋紀社長

能登半島は三方が海に囲まれ、一年を通して自然豊かな恵みを得られる里海里山があります。『海游 能登の庄』はそこで育まれた食文化を大切に伝えてきた100年近い歴史のある湯宿です。『能登の庄』を旧くから知るお客様、能登を応援したいという方々で、予約開始の翌日には予定数の2日間40席以上が完売しました。

『能登の庄』キッチンチームと髙木慎一朗(日本料理 銭屋)
撮影:編集部

また、『能登の庄』のスタッフの皆さんも被災し、避難した多くの方は身を寄せる場所や地域もばらばらになっていました。そんな状況の中、この特別ディナーのためにたくさんのスタッフが駆けつけました。そして、料理スタッフは前日から慣れないキッチンで仕込みに入り、ホールスタッフは当日のその場での打ち合わせだけで見事なまでの連携作業でテーブルサービスをされていました。

撮影:編集部
撮影:編集部

初めて使う厨房は慣れないので大変かと思いましたが、『能登の庄』の料理人の皆さんは、普段のA___RESTAURANTを忘れさせるほど見事に和食料理の厨房に変身させました。

板長として指揮にあたる『能登の庄』大向洋介専務

食の研究所としての利用を考え、とても広く作られたA___RESTAURANTの厨房は、これまで海外から数々のゲストシェフを招いてきましたが、あらゆる調理に対応できるようにした設計や機材の導入をしてきたことが功を奏したと言えるでしょう。

『能登の庄』とお客様、旧知のお客様同士、店とスタッフ、スタッフ同士。再会が希望を芽ぐむ、『能登の庄』復興、再建の第一歩となった二夜でした。

『能登の庄』の料理におけるもう一つの魅力はなんと言っても、地元のものを地元の器でいただく「輪島塗りの夕餉」。格調高い輪島塗を惜し気もなく使うことでも知られています。

今回の被災で『能登の庄』は、上の建物が残ったものの、下の地面の隆起によって再建の目処がまだたっていません。しかし、建物が倒れなかったため、大事な器は残りました。今回は金沢までその器たちを運び、「輪島塗りの夕餉」を再現しました。

また、このイベントに協賛し、企画の中心になって進めてこられた輪島漆器の『高洲堂』(代表 大向正浩)により、輪島から「豊かさ」「土着」「日本、アジア、世界」「職人と作家」を問い、その答えとしての作品を残した物古作家 角偉三郎の作品展示が行われ、ゲストの方々は間近で見る器に大きな感銘を受けていました。

そして、日本人が日本の素材を使い、 使いやすいように、強く美しく、代々受け継がれてきた輪島塗りのなかでも、圧倒的な洗練をみる角偉三郎を鑑賞したゲストの皆さんは、輪島の文化を未来に継ぐためにも、早期の能登復興を願っていました。

レストランの一角を使って展示販売された物古作家 角偉三郎の貴重な作品
角偉三郎の輪島漆器にゲストも感嘆
レストラン入り口に置かれた『能登の庄』被災状況の報告(撮影:編集部)



店舗貸出しのプロジェクトを進めるA___RESTAURANTは店舗貸し出しにあたって、現場管理、調理機材の使用についてのアシスト、初回ということもあり映像や音響のお手伝い、レストランからの告知などでフォローをさせていただいた。

事前の打ち合わせと準備が必要な音響、映像の出力 (撮影:編集部)

今後の貸出しについては、できるだけ自由に遠慮なく使用していただくために、音響や映像などについても借り手の主催者が外注する専門スタッフにやっていただけるようにすることも検討すべき課題であろう。

レストラン店舗貸し出しの詳細は、下記メールアドレスまで
a_restaurant_contact@opensauce.co.jp

A___RESTAURANT HP
https://a.restaurant.co.jp
OPENSAUCE HP
https://opensauce.co


photo : Toshimitsu Takahashi (一部編集部による)
text : Joji Itaya