出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:コミック版 世界の伝記「アントナン・カレーム」 漫画:十常アキ 監修:辻静雄料理教育研究所 発行所:ポプラ社 発行年:2022年 「料理を終えたあとのシェフの義務は、記録し出版することだ」 これは18世紀後半から19世紀にかけてフランス料理の発展に貢献し「シェフの帝王かつ帝王のシェフ」と言われ……