2023.11.20

火鍋の真のメインディッシュで西田幾太郎博士のことを思い出す

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋

台湾では、夏だろうと冬だろうと火鍋に行く。

夏にはクーラーで冷えた体を温め、冬は寒さを乗り切るために台湾の人々は、火鍋を食べに行く。しかし、台湾の火鍋は、日本人のイメージする火鍋ばかりではなく、鍋料理の総称として用いられている。

台湾に来て思うのは、台湾人は無類の鍋好きである。

夏の最中であっても、人気の火鍋屋は超満員なのである。

私がよく行くのは、馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋の西門店。

鴛鴦火鍋とは、鍋が太極図のようになっていて、2種類のスープが楽しめる鍋である。(鴛鴦とは古くから古典などで夫婦仲のよい代名詞として使われるオシドリのこと)

なぜ馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋を愛してやまないのかというと、ここは食べ放題系火鍋なのである。

火鍋を食べようと前日に思い立ち、翌日は朝昼と何も食べず、この火鍋に完全に照準を合わせて夕方にこの火鍋屋に行くのが私のスタイルである。1日かけて火鍋を美味しくいただける心と腹の準備をするのだ。

この馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋は、具材の種類が豊富でどれもが美味しい。

各店舗によっても異なるが、西門店は写真のように自分で具材を取ってくるシステム。

やはり自分で迷いながら取りたい派の人には、西門店をおすすめしたい。

具材に鳥の睾丸があったり、サメがあったりと日本ではあまりお目にかからない食材がたくさんである。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋
台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋

飲み物はセルフで取りに行くシステム。

ソフトドリンクだけでなく、ビールも飲み放題。

ビールの種類も非常に豊富である。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋

日本のお馴染みのビールも豊富。私は宜蘭のウィスキー「KAVALAN」で有名な金車集團のビール、バックスキン(柏克金)が好き。馬蹄のマークの赤と青のビールである。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋店のドリンクコーナー

ソフトドリンクも充実。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋店の

私のお気に入りのスープ(鍋底)の組み合わせは、馬辣麻辣鍋とコラーゲンタンパク鍋の組み合わせ。

結構辛いと評判で、「微辣」が個人的にはおすすめ。それでも辛いと思う人は多いかもしれない。

中国語ができないから怖くて行けない、というのでついつい行きたい店に行くことを躊躇してしまうことは少なくない。しかし、この店はQRコードを読み込んで専用サイトで注文をする方式なので非常に楽なのである。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋店の調味料

タレもタレ専用コーナーで自分の好きな味を作るという楽しみがある。

香油は、胡麻からとれる油だが胡麻油より香りが強い。火鍋のタレのドラム担当として是非メンバーに入れておきたいところ。これだけで火鍋を食べる人もいる。

生抽は醤油。色は薄いのだが、濃口醤油っぽい。魚介系のタレとの相性は抜群。

芝麻醤は、ゴマだれ。

腐乳は、豆腐を塩水の中で発酵させたもの。これは隠し味的に入れると味にコクが出るが、魚介系の時にゴマだれとの相性はかなり良い。
ここにネギ、香菜などを加えたりと、自由度が高い。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋

メインの肉は、店員さんが持ってきてくれる。

テーブル左下の文言は、お残しした食べ物が100gを超えたら、各人から食材費300元づつ徴収しますよ、という内容。

食べ放題だからといって食べきれない量を取るのは、品がなくってよ。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋

魚介類もおすすめ。魚介類はコラーゲンスープの方をおすすめしたい。

さて、一しきり食べたが、締めに「王子麺」という乾麺か白米をスープに入れて〆るのが台湾流のシメのスタイル。

日本の鍋物の最後の麺、あるいは雑炊と同じである。

しかし、私は個人的に「真のシメ」と呼んでいるものに走る派である。

こちらをご覧いただこう。

台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋のデザートのハーゲンダッツアイス
台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋のデザートのアイス
台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋のデザート
台湾台北馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋のデザートアイス

おわかりいただけただろうか。

とても火鍋店とは思えない、ハーゲンダッツを始めとするアイスクリームの豊富さである。

このMovenpickは見かけないブランドだが、日本ではまだ未上陸のスイス産アイスクリーム(確か未上陸なはず)で、味も上品で大好きなアイスクリームである。

火鍋屋にこれだけのアイスクリームのラインナップ。

私は悟ったのである。なるほど、アイスクリームこそが火鍋の真のシメ、極論を言うなれば火鍋のメインディッシュに違いないと。

台湾の過剰なまでの夏の冷房の寒さや外気の寒さから逃れて暖をとるために火鍋に入ったにもかかわらず、最後には冷たいアイスクリームを食べるというこの矛盾した人間行動。

こうした相反する作用を同時に含むものが生命。なるほど西田幾太博士、絶対矛盾的自己同一の意味が今ようやくわかりました。

馬辣最高級麻辣鴛鴦火鍋- 西門店

  • 営業時間:11:30-01:00/ 最終入場時間:23:00 
  • 台北市万華区西寧南路157號2F
  • 電話:+886 2-2314-652

私は、だいたい数日に一食しか食べない。一ヶ月に一食のときもある。宗教上の理由でも、ストイックなポリシーでもなく、ただなんとなく食べたい時に食べるとこのサイクルになってしまう。だから私は食に対して真剣である。久々の一食を「適当」に食べてなるものか。久々の食事が卵かけ御飯だとしよう。先に白身と醤油とを御飯にしっかりまぜて、御飯をふかふかにしてから器によそって、上に黄身を落とす。このときに醤油がちょっと強いかなというぐらいの加減がちょうどいい。醤油の味わい、黄身のコク、御飯の甘さ。複雑にして鮮烈な味わいの粒子群は、腹を空かせた者の頭上に降りそそがれる神からの贈物である。自然と口から出るのは、「ありがたい」の一言。