出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:温故知新で食べてみた 著者:山本直味 発行所:主婦の友社 発行年:2013年 本気なのかちょっとふざけているのか判らない感もあるのだが、とても重要な試みであることは確かだ。大正15年から昭和13年までの『主婦之友』の本誌や付録に掲載された和洋折衷料理レシピを愚直に再現したのが本書である。 著者……