

先日の身勝手なマイブーム宣言から、まだたったの一週間。だか『鉄は熱いうちに打て』ではないが「蕎麦はこのムーブメントの最中に喰っておけ!」とばかりに、今週も福井へ足を運んでみた。
この日の気温は33℃。
今夏一番の暑さだったようだ。
そんな日に選んだ一軒が、三国の「生そば 新保屋」だ。ここの最大の特徴は、おろし出汁のおそばだ。

11時58分に暖簾をくぐると、駐車場にはまだ一台も車がない。
初来店のわたしは「今日は空いているのかな?」と、思ったのも束の間、食べ終える頃には店内は満席。
人気店とは、こういうものなのだろう。
メニューは潔く7品のみ。周りを見渡せば、皆がおろしそばを啜っている。
ならば私も、と言いたいところだが、欲張って冷やし山かけそばをお願いした。

ひと口。
「……あれ? 思ったほど辛くない。」
ふた口。
「いや、やっぱり辛い。」
思わず涙が滲む。
辛味大根のおろし出汁は、山葵とも違う。芥子とも違う。
鼻へ抜ける鋭い刺激が尾を引き、今まで経験したことのない辛さなのである。
だが、不思議と箸は止まらない。
辛い。けれど、もうひと口。
気が付けば、その繰り返しだ。

冷たい蕎麦が喉を滑り、おろし出汁が身体の熱を少しずつ連れ去っていく。
食べ終わる頃には、本当に体感温度が下がったような気がした。
暑気払いとは、こういう一杯を言うのかもしれない。
福井・三国のおろし蕎麦。
その奥深さを知れば知るほど、「一蕎麦一温泉」の旅は終わりそうにない。
うーむ。憎いぞ、福井の蕎麦。

まだまだ、どっぷりハマってしまいそうではないかッ!!
スカッと食べ終えた後は、相棒である姉と美肌の湯へ。このルーティンはこの夏、始まったばかりなのだ。