出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:古代メソポタミア飯 ギルガメッシュ叙事詩と最古のレシピ 著者:遠藤雅司 (音食紀行) 監修:公益財団法人 古代オリエント博物館 発行所:大和書房 発行年:2020年 イエール大学にある「バビロニアコレクション」という紀元前1730年頃までに書かれた古バビロニア時代の粘土板を解読して、それが料理……