出版にたずさわることから社会に出て、映像も含めた電子メディア、ネットメディア、そして人が集まる店舗もそのひとつとして、さまざまなメディアに関わって来ました。しかしメディアというものは良いものも悪いものも伝達していきます。 そして「食」は最終系で人の原点のメディアだと思います。人と人の間に歴史を伝え、国境や民族を超えた部分を違いも含めて理解することができるのが「食」というメディアです。それは伝達手段であり、情報そのものです。誰かだけの利益のためにあってはいけない、誰もが正しく受け取り理解できなければならないものです。この壮大で終わることのない「食」という情報を実体験を通してどうやって伝えて行くか。新しい視点を持ったクリエーターたちを中心に丁寧にカタチにして行きたいと思います。
書名:一汁一菜でよいという提案 著者:土井善晴 発行所:グラフィック社 発行年:2016年 『暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムをつくることだと思います。その柱となるのが食事です・・』 と、土井善晴はこの本の冒頭に記している。この本で学ぶのは一汁一……